「あ、君太。さっきお兄さんがこれくれたの」
千海が見せたのは、和食レストランの割引券。
「そういやずっと行ってなかったな。
今日行くか、練習終わったら」
「行きたい!ねぇ君太奢ってよ」
「は!?何で俺が奢るんだ。そこは割り勘だろ」
「なにそれぇ!君太ケチなのね」
けたけた笑う千海。
俺もつられてふっと笑った。
「千海ね、前に君太が出ていたドラマを見て、君太のこと好きになったのよ」
「は?ドラマ?」
「そう。プリンセス×プリンスだよ」
「は!?」
俺は箸を手からすべり落とした。
ここは和食レストラン。


