☆君太side☆



「えっ・・・?」



「だから、婚約したことはなしにしてくださいって」



「それ・・・本当ですか?お母様」



「本当よ。南さんのお嬢さん直々に言ってきたのよ」




「・・・!」




 信じられないことが起こった。



 これは夢か?



 試しに自分の頬を引っ張るけど、




「いってぇ~!」



 やっぱり痛い。



「何しているのよ。馬鹿みたいよ」



「ば、馬鹿で良いんです~!」



「しかし、あなたたち兄弟にはいつも負けるわね。
朝太も勝手に彼女作るし。
今度連れてきてもらおうかしら」




 ん?