「俺が行くから、お前は下がれ」



 !?



 この声はっ・・・!!




「よぉ君太。また会ったな」



「お兄様っ・・・!?」




 俺の部屋に入る、お兄様。



 何でいるの!?




「何でいるのって言いたげだな。答えを教えてやろう」



 何で?




「俺があんな嘘まみれのお前に負けるわけねぇだろ。
お前の嘘も見破れないほど、力不足のお兄様じゃねぇよ」




 嘘って見破っていたの・・・?






 いや、動揺するな、俺。



 ここで負けたらあの人はお兄様の仕事をなくし、芸能界追放に追い込む。



 そんなこと、俺が許さねぇ。