「何で『CHANGE』をやめた?」
「もう知っていたんだ。新田からでも聞いた?」
薄ら笑いを浮かべる君太。
「新田が花鈴に言って、俺が確かめに来たんだ」
「俺がお兄様になら何でも話すと思ったから?」
「そんなのは関係ねぇよ。
俺が気になって聞きに来たんだ」
ま、花鈴や新田はそう思っているだろうけどな。
「俺は南香央と婚約する。
そしていつかは南コーポレーションの社長になることが約束されたんだ。
次期社長の俺が、そんなチャラチャラしたアイドルをやっていたなんて知ったら、世間は一気に南コーポレーションへの信頼を失う。
そうしたら俺が婚約した意味はなくなるだろう?
そんなことは、お兄様でもわかるよねぇ?」
「だからっていきなりすぎるぞ。
メンバーやマネージャーたちがどんな思いをしているか知っているのか?」
「『CHANGE』が売れなくなるのが目に見えているから、俺が抜けたことを悲しんでいるんだろ?
見え見えなんだよ、そんなこと。見なくてもわかる」
「お前、ホントわかってねぇな」


