「弟の婚約発表に、兄の俺が来ないのは可笑しいだろ!」
――――――『君太様が南コーポレーションのお嬢様とご婚約されたのを、朝太様はご存じありませんでしたか?』
「・・・と、申されましても・・・」
「君太を呼べ。話がある」
「それは出来ません!君太様は只今今後についてお話し中でございます。
呼ぶことなんて出来ません!!」
「じゃあその話とやらが終わったらここに呼べ。
俺が待っているからな」
「あ、朝太様!?」
初めからこうすれば良かったんだ。
俺はホテルのロビーにある椅子に腰かけた。
来るまでとことん待ってやる。
お兄様に勝てると思うなよ?・・・君太。


