プリンセス×プリンス~anotherstory~







「ん?俺を呼んだか?」




 後ろから聞こえた、甘い声。




「あ、朝太!?」



「朝太さん!?」




「よぉ花鈴、新田。何の話しているんだ?
俺が話の内容に出てきたんだから、隠すなよ?」




 にっこりと不敵に微笑む朝太さん。




 千海はさっき花鈴に話した内容と同じことを話した。



 勿論、謎がいっぱいの引退届も見せた。





「はぁ!?あいつ何勝手にやめてんだよ!
俺に許可なく止めるとは、良い度胸しているじゃねぇかよ・・・」




 あ、朝太さん怖いです。



 バックに何か黒いものが見えるのは気のせいでしょうか?





「とっちめてやる・・・。
待ってろ花鈴、新田。俺が根掘り葉掘り聞いて、全部嘘偽りなく吐かせてやるからよ・・・」