「花鈴もそう思うよね?千海の周りは皆信じちゃっているの」
「君太くんは裏表切り替えるのがホント早いから、皆騙されているんだよ。
私は信じないよ」
「でも、君太くんがこう思っているのは本当だよね?
もし嘘なら君太くん否定するはずだよ」
「だよね・・・。
つまりこれは、第三者に書かせた君太くんの本心ってこと?」
「でも君太くんが自由を欲しがっていたとは千海、思えないんだよ。
裏表激しくて、メンバーでさえも表で接していたから、確かに大変だとは思うよ。
でも、君太くんが不自由そうには見えなかったよ」
「そうだよねぇ・・・」
「レモンティー2つ、おまちどおさま」
おばちゃんが目の前に美味しそうなレモンティーを置いてくれる。
「ごゆっくりねぇ」
「ありがと、おばちゃん」
愛想よく返した花鈴は、鞄から携帯電話を取り出した。
「朝太に連絡してみる。もしかしたら何か知っているかもしれないし」
さすが花鈴!