「今日どうしたの?珍しいよ、私の仕事場に来るなんて」
「急にごめんね。仕事大丈夫?」
「今日はもうないよ。少ないからこの後どうしようか考えていたところだったの。
ちーちゃん来てくれて良かったよ」
「そう?なら良いんだけど。実はね・・・・」
千海は花鈴に、君太くんが『CHANGE』をやめたことを話した。
流石に花鈴も驚いている。
・・・まぁ、驚かない方が可笑しいけど。
「君太くんが?何でよ」
「『CHANGE』のマネージャーの近藤さんのところに、朝紙が届いたんだって」
先ほど近藤さんに送ってもらったメールに添付されている写真を見せる。
内容は勿論、君太くんが書いたかもしれない引退届だ。
「・・・何これ。こんなの、君太くんが書くわけないじゃん。
君太くん、外面が良いけど、内面は我が儘放題の餓鬼だよ?
誰かが君太くんの名を語って書いたんだよ」