「んだとてめぇ!」



「ひぃぃ!!茉莉さん!許して下さい!」




ほぼ土下座状態で許しを請うのは、髪の毛がレッドの少年だ。



《夜露死苦》やら《愛羅武勇》やらが書かれた壁は、最早過去の白さをとどめてはない。



ここ、《西門中》は、有名な荒れている中学校である。





金髪ロングにセーラー服はお決まりの長ーいスカート


良くあるヤンキー少女の象徴だが、

彼女、望月茉莉(もちづき まつり )

は他の少女より、数段に目立っていた。




それは、容姿のせいもあり、強さのせいもあり、性格のせいもあるだろう。