その自慢の彼。

 
相田要(あいだかなめ)、21歳。

 
同じ大学に通う一個年上の三年生。


 
ゆるくウエーブのかかった茶色の髪に。

 
甘め顔立ちのモテ系男子。


 
身長は平均より少し高いかなって感じの175センチで。

 
すらりと伸びた手足に、少し色白なところが、

 
もう…王子様。



 
大学に入ってから知り合った彼は。

 
どうしてか構内で私に声をかけてきて。

 
 
私は。

 
しばらく、声をかけてきた彼にぼうっと見惚れてるだけだった。



「ずっと可愛いな、と思って見てたんだけど」


「え?」


「付き合ってるヤツとかいなかったらさ、俺と付き合わない?」


「ええっ?」


 
こんな感じで。

 
掲示板の前でいきなり告られました。


 
声をかけてきた彼のあまりのカッコ良さに、呆然としちゃって。

 
 
どうしてあたし??

 
頭の中。

 
「???」マークが踊っていて。

 
 
たけど。

 
ほぼ速攻でOKの返事を出した。


 
断る理由もないほど、彼はすっごくカッコいい人だったし。

 
逆に、私なんかでいいのかって思うくらい。