あたしはケガより
その男の子に
見覚えがあった。




『あたしは大丈夫なんで
気にしないで下さい。』



あたしがそう言うと
男の子はあたしに
タオルと名刺を渡した。




「それで血拭いて。
名刺に連絡先書いてあるから
連絡ちょうだい。」




あたしにそう言うと
ライブハウスに
入って行った。



「稚菜~!」



するとちょうど
光里が走ってきた。