「良かったね。稚菜。」



『光里こそ。』



もうお分かりの通り
あたしと光里が
ワカナとヒカリの正体。



親友同士で受けた
アイドルオーディションに
たまたま受かったあたし達。





「地元の小さなライブハウスだから
行ってみよう?」



『今回だけだからね?』




結局あたしは光里と
ライブに行くことになった。



「稚菜のお兄さんってあの有名な
ジャンヌのヤスとパステルのシンでしょ?
ヤスさんとシンさんもV系バンドだよね。」



実はあたしのお兄ちゃんも
芸能人なんだよね。




「ならお兄さん達知ってるかな?」




『多分ね。』