(……英理のお母さんは
どんな人なんだろう)
「なんか、失礼なこと考えてないでしょうね!?」
ギクッ
「そんな…こと……ないよ」
英理はふーんと流した。
予鈴のチャイムが鳴り響いた。
「英理、ごめん。
やっぱり次の授業
サボるから、よろしく」
「ど、どういうこと!?」
「ごめん。後で話すから」
片目をつぶり、両手を合わした美怜は元々白魚のソテーが乗っかっていた皿を差し出して、猛スピードで駆けて行った。
「仕方ない。腹痛にしとくか。
便秘ってことにしーとこ!」
何度も何度も立場がくるくると入れ替わる2人。
でも、英理には言っていたことがはっきりと分かっていた。