「お、お造りかしら?」
「いえ、これをあぶります」
横であぶり始める。
すぐにあぶり終わると先生に差し出す。
「先生、さっきの
白ワインのタレにつけて
召し上がってください」
先生は、言われた通りにして、口中に入れた。
「美味しいわ」
好評の出来だったらしい。
「あ、ありがとうございます」
(なによ!あの先生の味覚が変なだけじゃん!フンッ!!)
麻衣はやっぱり気に食わず、ハンカチを口にくわえていた。
「今日はここまで。
しっかり復習するように。礼!」
「「「ありがとうございました」」」
キーンコーン、カーンコーン
チャイムが学園中に響き渡り、4限目が終わった。

