「まぁ、山本さんのは
お酒の良い匂いがしますね。
フンフン♪~」
先生は大好きなお酒でテンションがかなり上がっているようだ。
「ああ、良い匂い。
これは白ワインね。
先生、好きなのよー」
食べる前から、よくしゃべる。
「えっと、これは……」
「白魚のソテーです」
見た目は麻衣のに引けを取らない華やかさだ。
「では、いただきます」
フォークで口に運ばれる。
お味は……
「まああああぁぁぁ!!!」
調理場に声が響き渡る。
「美味しいわ。
何かしてあるの?」
「いえ、何もしてません。
ただ新鮮なものを
使っただけですよ」
にっこりと微笑む。
そして次に生ものの白魚を出した。

