そしてその後の授業の2限目。


英語では文法から音読、英会話をした。


会話は1対1だ。


もちろん会話の相手は麻衣。


競っている間に壮絶なバトルに展開して高度な技術を披露していた。


周りはなんて話してるのか分からない。


でも分かるのは侮辱の言葉。


顔も怒り狂っているように見える。



「あぁー!腹立たしい。
図太い神経してるわ」



憤慨している。


横でなんとかなだめようと努力をする静香がいた。



(まぁ、
これぐらい楽勝だけどね)


心の中で呟いてみせた。



3限目。


ワルツでは執事クラスと合同練習だった。


直前に麻衣が『これは私の圧勝よ』なんて見栄を張っていたらしい。


でもダンスは令嬢としては欠かせないものだったので、涼しい顔をしてクリアして見せた。



「少し馬鹿馬鹿しく
なってきたかもな」



さっきまでの怒りはどこへやら。


うっかり、英理の前で本音が漏れていた。


「……美怜、
何か隠してるんじゃ…?」