やっと教室に着くと、ギリギリで間に合ったみたいだった。



「おはようございます」



相変わらず、先生は白衣をセクシーに着こなしている。



「「「「おはようございます」」」」


「着席。では今日から
始めたいと思うわ。
時間割はこれよ」



B5サイズの紙切れが1枚配られた。


内容は、料理、掃除、洗濯。華道に茶道、書道、民謡からワルツまで。


そして、英語、フランス語から中国語。


音楽、裁縫。


なぜか武術まで書かれていた。


皆の顔がみるみると青ざめていく。


このハードなスケジュールは心から焦った。



「では始めますので、
これに着替えて下さぁーい」


「「「「「えぇっ!!!」」」」」



先生が段ボール箱から服を出した。



「何を言っているんですか、
心得にも書いてあってでしょ。
『ジャージ』って」



そのジャージは真っ赤で白いラインが横にある。


背中にはアリス学園、メイドクラスのロゴ。


そして、胸の位置に可愛らしいメイドのキャラクターの絵がプリントされていた。