そして朝、今日は遅刻せずに英理と登校し、昨日のように朝のお迎えをしたのでした。


人の視線は少し気になりながらもクラスへ向かっていました。



「英理、『伝説の女性』の
ことなんだけど…」



横で眠そうにあくびをしている英理に聞いてみた。



「あぁ。あのこと!?
そんなにも知りたい?」


「知りたい!!
もったいぶらないで教えて!!」


「仕方ないなぁ」



英理は何故か偉そうに腕を組んでいた。


でも、後ろ髪に寝癖でピョンと跳ねている。


説得力の無い格好で英理は話し始めた。



「この話は
約20年ほど前のお話…」


「意外と最近なんだ」


「黙って聞く!!!」



そして話は始まった。




~約20年前~


ここ『アリス学園』に、ある1人の大企業の男の子がこの学園に通っていました。


将来有望の未来が約束された人がいました。


彼は家柄も良く、文武両道と完璧であり、貴族たちの『Dクラス』の憧れの的でした。