「あの、話続けてくれない?」


「あぁ。美怜は昔から学校に
行きたがってただろう?」


「うん。どうして
行ったらダメなのか
分からなかったもん」


「それは………お前も知ってるようにこの時代、誰もが自分の会社や企業を成功させようとしている」


「うん、そうだね」


「だからもし、東宮財閥と組む事が出来れば、見込みがあると判断されれば、大きなチャンスになると考える奴もいる。と言う事は……」


「んー、合併できるとか?」



軽くうなづいて話を進める。



「それも考えられるだろう。でも、もし……美怜と結婚する事になったら……グスン」


「何で?いきなり
泣き出しちゃったの!?」



いきなり泣き出し、横にあるティッシュで鼻をかむ。



「はぁ。もう、美怜の
想像結婚で号泣しないでよ」


「………えっ…!!」



お母さんが呆れた声で言う。


あの、私はまだ15歳ですよ?


そう思っていた。



「お父さんの代わりに
話を続けるわね」


「…う、うん」


「美怜と結婚したらさらに自分の会社、父親の企業を大きく出来る、勝手に合併が出来る、裕福になれる。とか考えてる人もいるでしょう」


「そっか」