和輝は優輝の顔にかなりの形相で睨み、近寄った。



「気を抜くな。お前は
馬鹿なフリをしてればいい」



和輝は聞いた低い声で、圧力をかけるように告げた。



「…あ、あぁ」



そして優輝は生徒会室を後にした。


幼稚園の頃から俺らは、この学園に通っている。


たいていは位の高い家が生徒会長をする。


そしていつも俺らにペコペコ頭を下げ、顔色ばかり伺う連中ばかり。



うんざりだ。


1人がいい。


正直、跡継ぎにも全く興味が無い。


毎日がくだらな過ぎて仕方ないんだ。


俺には、俺らしく生きれる居場所なんて、どこにも存在しないんだ。