ラズベリー



「相変わらずやな。
メガネ王子はモテるわ」



陸は誰にもらったのか分からないキャンディを舐めていた。



「仕方ないだろ。
兄貴は頭も容姿も
世渡りも上手いんだから」


「なんや、すねてるんか?」

「ちげぇーよ。俺はあくまでも
裏側の人間だってこと」


「あっそ」



陸はそう言って、女の子の中に紛れていった。



(俺だって…)


「おい、優輝。
話がある。ちょっと来い」


「あぁ」



いきなり和輝に呼ばれ、2人は生徒会室に向かった。


誰にもつけられないように。



「内密な話だ。
誰にも言うなよ」


「分かってますよ」


「今年から『Dクラス』に
入学予定の子がいただろう?」


「あぁ、東宮家の令嬢だろ」


「あぁ。
その子が入学を辞退した」