「……?」
「……私、
病気がちだったから」
「そうなんだ。
なんでこの学校に来たの?」
「頭良くないし、お母さんが
この学校に行きなさいって」
「ふーん」
英理は出されてあるおせんべいをかぶりついている。
(やばい、ばれてないよね。
危ないよぉ〜〜!!)
「だからかなぁ、
なんか美怜だけ
欲が見えなかったんだよね」
「そ、そう?」
そして、ムダ話をバリバリとおせんべいを食べながらしゃべり続けていた。
「ねぇ、なんでさっき
寮母さんに楯突いていたの?」
「あぁ、それは…」
「……うん。」
英理の口周りには食べかすがたくさん付いている。
「実は寮母さんは
私の叔母さんだよ」
「嘘!?」

