ラズベリー



「…あの、その前に昨日までを
含めた第二試験の結果は
一体どうなったんですか!!」


はっきりと凛々しい声が講堂全体に響き渡る。


ぽつぽつと周囲の騒ぎ声が聞こえ始める。


「…だからねぇ……」


先生がなんとか騒ぎを抑えようと必死だ。


冷や汗が流れてきている。


その時だった。



「やかましいぞ!
少しは静かに出来んのか。
こいつらは!!」



年老いた力強い声が糸を張り詰めている。


後ろを振り返ると入り口には車椅子に座っている華山 弥生様がいた。


「!!!!!!!!」


「あの……」


誰かの遮る声が響く。


弥生は一度も耳を傾けることなく、話を進めていく…。


「黙れぬのか!!
ここからは私が話そう。」


ゆっくりと壇上にあがり、マイクを持ちながら話し始めた。


「ゴホン。えーと、
諸君、昨日はお疲れ様。
わしが説明しよう。」


呆気に取られていた。


開いた口がふさがらない。