そんなことを考えていると、
「そういえば今日は美怜の
第二試験の合格発表だっけ?
ということは…あれもやるのか?」
優輝は飛び上がるように起きた。
(やばい!!忘れてた…!!)
すぐに駆けて行った。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り響いた。
私たちはみんな講堂に集められている。
そこにはメイド候補の私たちだけではなかった。
香椎 和輝様を含めた『Dクラス』が全員いた。
優輝の姿は見えなかったが…。
何かあったのだろうか。
(でも会わなくて
良かったかも。)
正直、昨日の今日だから緊張がまだ、とれていないのだ。
「えっと、これからのことを
言うわねー。」
相変わらず露出の激しい先生が話し始める。
そこへ1人だけ手が挙がっていた。
小柄で誰かはさっぱり分からない。
((相変わらず……小さい……。))
でも、そんなに小さい人物なんて葵以外考えられない。