ラズベリー



そして1時間後…。


「ねえ、美怜さぁ。
いくらなんでも遅くない?」


葵が右隣にいる麻衣に言う。


「…確かに。
何してんのよ!!」


「でも、これで美怜の
勝ちにはならないわ!!」


葵が小さくガッツポーズをする。


「美怜は戻って来るよ。」


左隣にいた英理が言う。

三人並んでバレないようにひっそりと話していた。

静香は端っこにいた。


(三人ともバカだな。)


そう思いながら…。




いきなりだった。

大きなドアが開いた。


──…ギギィィー


ドアを開けた。


そこにいたのは綺麗な貴婦人がいる。


先程とは全く違う雰囲気の貴婦人が…。


髪を結い上げ、紫の大人っぽいドレスだ。


ストールをまとい、アクセントに小さなダイヤのネックレスをつけている。


その衣装は美怜が差し出したドレスだった。


オーラまでもが輝いているようだった。