そして隣にある部屋へ移動した。
婦人はすぐにバスルームへ向かった。
「もう!!
最悪!!!!」
入浴し終わった婦人はバスローブを着て、濡れた髪をあげている。
イライラした様子でドカッとソファに座った。
「すみませんでした。
私達の不注意でした。」
深々と90度の角度でお辞儀をした。
「お気に入りの
ドレスでしたのに!!」
思わず、オレンジジュースがぶちまけられドレスを私は目で追った。
(そのお気に入りが
ピンクのフリフリドレス…!?)
それは有得ないほどのド派手な衣装だった。
「あの、その、
…す、素敵なドレスですが、
こちらはどうでしょうか。」
ある、1つのドレスを差し出した。
「あなたに
指図されたくないわ!」
さっきのこともあったからか、ご機嫌は最悪の状況だった。
差し出した洋服に見向きもしないのだ。
「ですが……」
なだめようと、美怜は小さな声でボソッとささやいた。
「……!?!?」