ラズベリー



「私は応援するだけですから。」

「俺もや。」

「………」

「お互い、気難しい親友
持ったら苦労するだけやな。」


──…フフッ

その言葉に英理は笑うしかなかった。


だって、その通りだから。


「なにが面白いんや?」

「だって、その通りだから。」


今度は2人で笑った。

笑い声も2倍になる。


──アハハハハハハッ

──アハハハハハハッ


「だって、あの2人って
小学生みたいだから。」

「分かるわ。恋愛に
友達の力借りるとかな。」


身分が違うのに同じような立場に共感する。


「しかも、
あいつら天然やろ?」

「分かります。
美怜なんか
天然どころか鈍感ですよ。」

「そりゃ、
優輝も苦労するな。」

「はい。」


腹を抱えて笑った。

それはもう無邪気に。


(英理ちゃんって楽しい奴や。
笑顔も可愛い奴やな!)


長い間、いろんなことを話した。


ここに1人、新たな感情を芽生えさせていた。

フレッシュな気持ちを。