ラズベリー



「英理。もしかして、
これが恋かな?」


美怜はいきなり真剣な顔をしている。


「さあ?
見つけるのは、
美怜自身ですから。」

「うん。」

「優輝様に会ってきな。」

「うん。ありがと。」


そして美怜は大きく手を振ってその場を去った。


(ここからが難関だよ、美怜。)


英理は、過ぎ去ってもう姿が消えた美怜の方を見やった。


(家は企業同士のライバル同士。
しかも今は最上級の
お金持ちとメイドの関係か。)


ベンチで真剣に考えていた。


「あんたも大変やな。」


声をかけ、突然現れたのは陸だ。


隣にドカッと座る。


「り、陸様!?
な、なんでしょうか?」

「別に。ただ
あいつら2人のことで。」


陸はゆっくりと話し始めた。


そして陸は言った。

「上手くいくはずや」と。


それは美怜がまだ『東宮の1人娘』だとバレていなかったから。