でも、その気持ちが一気にへし折られる出来事がこの後で起きてしまうなんて。
「雅様、失礼します。」
最後の挨拶に仕方なく部屋に向かった。
相変わらずピンク一色だ。
「大丈夫?
最近、失敗ばかり
しているそうだけど…?」
「はい。多分、軽い
風邪だと思いますし。」
「そう。
あ、聞きたいことは無い?
今日で最後だものね。」
「…あの、じゃあ
『伝説の女性』について
なにか知りませんか?」
「『伝説の女性』ねぇ。
噂では有名なところだろうから
『香椎』『東宮』『天宮』
『西園寺』『白鳥』の中に
いてるかもしれないっていう
噂はあるわね。」
(やっぱり。)
「まぁ、悪魔で噂だけどね。」
(教頭も話していたし、
私のお母さんが一番怪しいよね。)
「ありがとうございます。」
もうこれ以上はいたくなかった。
だから、ここから退出しようとしたときだ。
「もう、帰るつもり?」
「えっ!?」
振り返ると腕を組みながら私を見据えていた。

