「第一試験を
これで終わります。
続いて合格者発表。」



順番に次々と名前が呼ばれていく。



「………山本 美怜…………
○○○○…………北条 葵………」



上位はすらすらと呼ばれ、順番にメイド服をもらっていく。



(((早く私の名前を・・・)))


「…△△△△…………
……中野 静香……」



静香は幸せそうに飛び跳ねそうな勢いでもらいに向かう。



((早く、早く、
私の名前を呼んで〜!!!))



2人は切実に願った。

ドキドキする。

周りにも緊張がさらに伝わっていた。


「…………下村 麻衣………」

(ま,まぁ,当たり前よね。)


内心はバクバクしていたのに。

麻衣の額に安堵の汗が見えている。


第一ステージの上位10人はもちろん、全員呼ばれていた。


そしてそれ以外にも次々と名前が読まれていく。


英理はいまだに名前が呼ばれず、身体が震えていた。


両手を合わせてギュッと目をつぶる英理の隣に美怜がいた。



「きっと大丈夫だよ。」



英理はただコクンと頷いた。