「つづいて、第一ステージの
結果を発表する。第1位は……」



ドキドキが聞こえそうだ。

心から願っていた。


(私は勝ちたい。)と…。



「第一位。
満点で………山本 美怜。」


「「「「えぇ!?どういうこと?」」」」



口々に不平不満を言い出した。

それを無視したまま、続けて発表された。



「次に、
第二位……北条 葵。」



ザワザワと騒ぎ出す。


そこに小柄な身体で大勢の中飛び出してきたのは葵自身だった。



「ちょっと待ってください。
一体どういうことですか!?」


訴えるように声を張り上げた。


ちゃんと課題をした葵。

でも、ジャージ姿のままの美怜に負けたと言われているのだから。



「私から話そう。」



そこに1人の年寄りのおばあさんが声を発した。

年は約70歳ぐらいではないだろうか。


「第一、二試験は
2人とも満点じゃ。」


まぁ、この時点で異例な点数なのだが。