そしてついに第一ステージ当日。

太陽も見守るかのように雲から覗いているようだった。

今日が私の第一歩。


そして、葵との決戦日。

絶対に負けない。


「皆、私たちは今日の為に必死で特訓してきた。頑張ろう。」


美怜が話すが皆、緊張してか顔が強張ってる。


「「「「………」」」」

「皆固いわよ。
顔も強張ってるし。」

「そうよ。今日の為にあんたたち
ど素人に付き合ったんだからね。」

「やる事やりなさいよ。」


麻衣と静香が喝を入れようと言ったのだろう。


でも、少し態度も言い方もきつかった。

それだけ言うとその場から離れていった。


美怜は顔をしかめた。

そして『やっちまったぁ。』と思ってしまった。


「少し照れてるだけだから。
受け止めてあげて…ね。」

「怒ってないよ。
ありがとうね。」

「あいつらの性格ぐらい
分かってきたし。」


皆が理解し始めてくれていた。

嬉しかった。


麻衣も静香も本当に不器用な人だ。

いつの間にか仲間が出来てたんだね。


「よし。皆、乗り込むよ。」

「「「「うん。」」」」


私たちは会場に向けて歩きはじめた。