庭園に行くと、もう他の子たちは待っていた。



「ごめん。遅くなっちゃった」


「待ちくたびれたよ。それで、考えっていうのは?」



英理がきょろきょろと辺りを見渡している。


皆も覗き込んでくる。



「助っ人でーす!」


「………」



後ろから堂々と歩いてきたのは…



「助っ人の麻衣と静香です!」



皆の目が点になっていた。



「話が全く見えないんだけど」


「実は、助っ人呼んだのは私が1人で約10人は見れないからなの。そこで、もう使用人として働いてる麻衣と静香に一諸に見てもらおうと思って…」


「でも、なんで協力してくれる気になったのよ?」


「それは、それは、美怜には借りがあるしさ」



麻衣が顔を赤らめて恥ずかしがりながら言った。



「フフッ、ありがとね」


「アハハハハ」



皆が思わず笑ってしまった。