「先生、お願いします」
B5サイズに書いた紙を四つ折にして渡した。
「はい」
先生は笑顔で受け取った。
その時だった。
こういう時に近づいてくる人物がいつものように話しかけてきた。
「美怜。今回も勝負よ。どちらが今時か、いや、ナウいかよ!」
麻衣だ。
わざわざ指で指していた。
(…今日も来たか)
「負けないから」
それだけ言って、去って行く。
皆がいてる前で堂々と挑戦状を送られるのはさすがに慣れてきていた。
「………」
(だから古いって)
でも、古い言葉にはまだ慣れそうもない。
私はライバルというよりも仲良く話したいんだけどな。
そしていわゆる演奏会が開演した。
上手い人、下手な人、一生懸命な人とそれぞれいた。

