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それからも変わらない毎日が繰り返されていた。


変わった事といえば、朝礼で満月が微笑んで手を振ってくれる様になり、2日に1度は庭園に来てくれるようになったこと。


そして麻衣と少しずつ仲良くなってきていることぐらいだった。


和輝様は凛々しく見えた。


優輝はそのままだった。


時々だったけど、からかってくるところも変わらない。


でも、なにか皆と違う違和感が時々だけど感じたんだ。


……って、アイツの話はもういいの!


そして、もう第一ステージの試験まで1週間を過ぎたある日のこと。


桜は当たり前のように散ってしまっていた。



そんなある日。


先生から合同授業を知らされた。



「今日は『ハートクラス』と合同授業です。音楽をするので移動して下さい」


「「「「「はい。」」」」」



足早に音楽室へ向かう。


音楽室は3階の一番奥の部屋だ。


そこへ向かっていた。



「『ハートクラス』は完璧な美怜でも気を付けたほうがいいよ」



英理が小声で念入りに注意する。


「何で!?」