美怜が突然、叫んだ。
「ヤバイ!
今日、夕食係だった」
「本当だ!しまったー」
「早く帰らないと
寮母さんに怒られるよ」
「仕方ない。
ダッシュだーーーー!!!」
綺麗な夕日が彼女たちの後ろで、微笑んでいる事を知らないまま走っていった。
帰ってみたものの時間が6時半を過ぎてしまっていた。
なんとか夕食の時間までには作り終わった。
しかし、もちろん寮母さんにきつく怒られた。
挙句の果てに私たちは夕食抜きという罰を与えられてしまった。
307号室、308号室から深夜、おなかの音と嘆きの声がうるさく聞こえていたのは言うまでもない。
そして、長い長い1日が過ぎていった。