あいつなら… でもこんなことしたら、今度こそ私は美桜様の側にいられなくなる。 絶対服従の"道具"が主人に反発すれば、死は必然。 それでも美桜様を守れるのなら。 それでも美桜様を自由に出来るのなら。 私がいくらでも犠牲になろう。 美桜様には昔のように笑って欲しいから。 桜花様と一緒にいたあの頃のように笑って欲しいから。 私は父親の腕に抱き締められながら、決意を胸に秘めた。 【side end】