何か失礼だったのかな。

凛々がジャスティスを見上げると、
「大丈夫だ。レスターがあんなに機嫌が良いのは初めてだ。」


あれで?機嫌がいい?うわぁ。難しい人なんだ。


ジャスティスがそっと顔を寄せて耳元で囁いた。

「いつの間に、レスターと親しくなったんだ?あれを懐柔するとは君は本当に目が離せないな。」


「え?」


凛々が訳が分からずキョトンとしていると


「その無自覚さが怖いんだ。これからはいつも傍に置いて目を離さないようにしないと。」


冗談とも本気とも取れる言い方に凛々が返事に困っていると、クスリと笑ってこめかみに口づけした。