「…分かった。凛々が決めたなら、それでいい。」


タロは穏やかに言った。

タロは平気なの?と言葉に出してしまいそうなのを懸命にこらえた。


自分で決めたことなのだから。
タロにも失礼だ。


「じゃあ僕は身体の傷も癒えたし、そろそろ地上界に戻る事にするよ。」

「え!もう行ってしまうの?」


「うん。もうここにいる理由はないからね。」


凛々思わず聞いてしまった。


「また会える?」