「ジェット。本当に大丈夫?」


どのくらいこうしていたのか、凛々が不安そうにまた聞いてきた。


「ああ。もう大丈夫だ、すまなかった。」


そう伝えて、頭の上にキスをした。ゆっくりとしたキスだった。



「良かった。」
そう言ってジャスティスの顔を見た凛々はドキッとした。


ジェットってこんなだった?
いつも優しいけど、なんていうか、穏やかな雰囲気と、私を見る目が…いつもと違う。


凛々は急に知らない人と会ったみたいに緊張してきた。


「随分ここにいたからマーサが心配してると思うの。そろそろ戻るね。」

何故かジャスティスをまともに見れない。
さっきまで平気だったのに。ドキドキが止まらない。


「そうだな。戻ろう。」

そう言って腕を差し出す。


凛々は迷いながらも、その腕に手をかけた。


ジャスティスは微笑む。
二人は並んで歩いて行った。