彼は、空中に浮かぶ球体を見つめていた。
それは地球によく似た、というより地球そのもののような青い石の球体。
地上に当たる所にはまるで星が煌めくように、沢山の光が瞬いている。その中で一ヶ所、一際輝いている光があった。

「…見つけた…。」

彼は一言そう言うと、黙ったまま、じっと光を見つめ続けていた。