私の片割れが隣の片割れに盗られた次の日、私はもう1人の片割れに告られた。




コツコツ…


さっきから会話が無く、私のパンプスの音だけが聞こえていた。


………おかしいな、いつも何話してたっけ。


「ね、ねぇ、蒼」


『なに?』


「蒼はどこか行きたいとこ……ある?」


悩みに悩んだ話が結局、こんなのになってしまった。


『どこでもいいよ、志穂の行きたい所で』


「あ、ありがと……」