コツコツ… さっきから会話が無く、私のパンプスの音だけが聞こえていた。 ………おかしいな、いつも何話してたっけ。 「ね、ねぇ、蒼」 『なに?』 「蒼はどこか行きたいとこ……ある?」 悩みに悩んだ話が結局、こんなのになってしまった。 『どこでもいいよ、志穂の行きたい所で』 「あ、ありがと……」