『……………………バカだな、お前』


ぐいっと私を引っ張った。

私の身長は小さいわけじゃないけれど、蒼には適わない。


収まってしまう。


『……………………妬いてたわけ?』


蒼にそう言われ、私はこくっと頷く。


「………責任とれ、バカ」


私を悩ませた責任を。

もう、私は蒼がいないと無理かもしれない。


『とってやるよ』


そう言った蒼は私にキスをした。


泣いてたせいか、初めてした蒼とのキスは


少しだけ涙の味がした。