しかし、あの女は
自分の失態に
気づいていない。

強制退部させられ
二ヶ月が経った。

味方はゼロだけど
そんなことは
どうでもいい。

問題なのは
こいつらの
イジメが幼稚過ぎることだ。

さて、そろそろ
バカな奴らに
真実を見せてやろう。

今日の六時間目は
全校集会、クラスの列から
離れたボクは
校長先生から
マイクを奪い、
ポケットから携帯を
取り出して
あの音声を流した。

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『画像が無いのが
惜しいところだけど
無実だって分かって
もらえたかな?』

携帯の音声機能は
加工出来ないから
どんな言い訳も
通用しない。

『校長先生、
マイク奪ってしまって
すみませんでした』

一言、謝って
ボクは壇上から降りた。

そして、近くに居た
担任に帰る旨を
伝えて体育館を出た。