「今日ぐらい休んだ方がいいんじゃないか?期日はまだなんだろう」


風嵐が姿を見せる。


「そーだぞ。朱鳥は頑張りすぎだ」


続いて水蓮も顕現する。



「いや、でも早い方がいいし、これから忙しくなるとおも……わかった。あと1時間ねる」


急に寝ることにした朱鳥は半眼で目をすがめる。

本心は仕事をしたいのだが、4大神の無言の圧力に耐えかねて寝ることにした。



「1時間後に起こして。絶対よ」

口を尖らせて念を押す朱鳥に地亜が頷いた。


「かしこまりました」

「地亜、その敬語やめてってば。私は王様でもなんでもないんだから」


苦笑交じりの顔を地亜に向ける。


地亜は式神にした当初から、朱鳥に敬語を使う。


「譲歩いたします」



見るもの全てを魅了する微笑を浮かべ頷いた。


しかし、朱鳥は思うのだ。


(あれは、絶対に敬語やめないわね。しかも譲歩だし)



ベッドに横になりぼんやりしていると、昨日の疲れが手伝ってすぐに寝てしまった。