会議室に向かっていると1つの疑問が一同の頭の中に浮かんだ。

「人が少ない」

音にしたのは輝夜。


少ないと言うよりいないと言った方がいい。



通常の総会ならもっと廊下に人がいるはずだ。

だが、今日は全くいない。ここまで歩いてきたがまだ誰ともすれ違っていない。


「本当にここなのか?日にち間違ったとか?」


総真の問いに朱鳥が答えようとしたのだが、

「は?朱鳥が間違うわけないでしょ。会長なんだから。あんたは黙ってなさい」

叶美がお得意の毒をはいた。


「まぁ私も間違うことはあるけど。今日に総会があるのは事実よ。昨日、念紙で連絡があったから」


言いながら昨日の念紙を取り出して見せる。


昨日聞いた内容と同じものが流れる。



「念紙なら間違いないな。とりあえず、会議室に入ろう」


輝夜の提案に一つ頷き会議室のドアの前に立つ。