青い残光【完】













その後、無事西高は選手権出場を果たした。

選手権には、きらりさんも応援に来てくれた。









皆、精一杯攻め守り戦い、わたしも精一杯の応援をした。


梅さんも彼らしいプレーを何度も見せていて、わたしは何度も見とれた。









だけれど…優勝出来るのはたった1校だけ。
それは悲しいけれど紛れもない事実だった。







西校は、選手権2回戦で敗れた……











時間が経った今でも覚えている。
雪の降るとても寒い日だった。








試合終了のホイッスルが鳴り響き、ピッチに立っていた選手はピッチへと膝を落とした。


対戦相手チームが勝利に喜ぶ様を、誰もが呆然と見つめた。








見る見るうちに、先輩たちの顔がゆがむのが見て取れた。








キャプテンは毅然としていたけれど、肩が少しだけ震えていた。

梅さんは、決して誰にも顔を見せないよう俯いていたけれど、泣いてはいなかった。









じわじわと実感のようなものがわいてきて、それは涙を連れてくる。

試合に出ていた先輩も、一生懸命応援に声を枯らした後輩も、同じ涙を流した。
そして、わたしも。










悔しい。悲しい。
それだけでいっぱいだった。








ロッカールームに戻り、顧問の須賀先生が3年生へと言葉を送った。


サッカーを愛し、怪我で第一線を退いた須賀先生の言葉は深く、涙なしでは聞けなかった。











その様子をテレビの選手権速報番組で全て放送されるとは決して思っていなかったけれど……。
それはまた別の話。











こうして、わたしたちの冬が終わった。