「分かった、ありがとう」 私はそう言うと、重い腰を持ち上げる。 1分ほどで社長室の前に着くと、ドアをノックした。 いつもここに来ると気分が悪くなる。 「失礼します」 中に入ると、社長が回転式でフカフカの椅子に座っていた。 「そろそろ別れてくれた?」 「…はい?」 社長の言葉に耳を疑う。 別れてくれた? って…どういうことよ。