今日は久しぶりに颯と一緒に帰ることになった。 久しぶりだからやっと手を繋いで帰ることに慣れたのに、またドキドキしてきちゃった。 「明日だね、地区大会」 「うん、楽しみすぎるよな‼︎」 「ほんと。絶対優勝しようね」 あたしが首をコテンと傾げて言うと颯は顔を少し赤くして、 「大会前にちょっと充電していい⁇」 と耳元で囁いてきた。 あたしは胸の高鳴りで声もでなくなっちゃったから小さく頷いた。 「じゃ、充電」 そう言って、いつかの日みたいに甘く、深いとろけるようなキスを交わした。