忘れられた記憶




ふと目をあけると、そこには晴樹がいた。
そして、晴樹は、私をだきしめてた。

「は…るき?」

私がそうつぶやくと、晴樹はびっくりしたようにこっちをみて、

「優里香…優里香…。
よかった…」
ってつぶやいたんだ。

そして、
「優里香、好きだよ。」

って。


「え?」

私は訳がわからなかったけど。
晴樹の説明を整理すると、


1、晴樹はずっと私のことが好きだった
2、宿泊学習中に告ろうと思ってた
3、それを私以外のみんなは知ってた
4、それで肝試しを計画して二人になろうと思った
5、美歩が泣いたのは嘘泣き。私を一人にさせるため
6、んで私を晴樹がおいかけて、告るつもりだった

「なのにっ、お前が倒れててっ」
って。
あー、晴樹はほんとに私のこと思ってくれてるんだなって思った。


「なにがあった?」
晴樹は真剣な顔でこっちをみてた。
晴樹になら話せるとおもった。
信じてくれるとおもった。

記憶をなくしたことも。
真里香のことも。
そして、殺されそうになったことも。


すべてをはなすと、晴樹は
「お前がいうことなら信じる。」
っていってくれた。

それだけで、すごく安心した。

「殺されそうになったときにね?
誰かが私をだきしめてくれて。
そしたら、真里香がきえたのっ

…目を覚ましたら、晴樹がいた。
だから…ありがとう。」


晴樹は照れたような顔をしたあとに
「あぁ。」
っていって
帰るかって、私の手をにぎった。
多分これが、晴樹なりの優しさ。